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Eiichi Ohtaki’s NIAGARA 50th Odyssey
official goods
ナイアガラ・カレンダー2026 of NIAGARA 50th Odyssey [Created by 菅原芳人]
特別展示『Eiichi Ohtaki’s NIAGARA 50th Odyssey』限定グッズとして新登場
菅原芳人氏によるアートポスター「ナイアガラ・カレンダー2026」、2枚入りにて販売開始。
◎サイズ
A2
[ライナーノーツ]
「ナイアガラ・カレンダー2026 of NIAGARA 50th Odyssey」解説
制作にとりかかったのは、11月も中旬に入ってからでした。
大滝さんは、72年リリースのソロアルバム『大瀧詠一』(通称:ファースト)で、はっぴいえんどで封印していたアメリカン・ポップスを解放させました。そこでナイアガラ50年の発芽はここにあるという視座をもって、ファースト裏ジャケットの引用を思いつきます。(ファーストの表は、既に大滝さん自身が’97年に『幸せな結末』のジャケットで引用しています。)中心に立つ肖像画は’84年を想定。ナイアガラを始める前の1972年と、『EACH TIME』リリース直後の、理想のサウンドをやり遂げた1984年との間には、およそ12年の歳月が流れているという構図です。
ナイアガラレーベル初のソロアルバム『NIAGARA MOON』の裏ジャケットでは、背景に愛聴盤のシングルを壁に飾る演出が施されていたため、ここではナイアガラから発売されたアナログレコード(1975年から1984年まで)のレーベルを背景にし、次から次へと世に送り出された<POP>をイメージしています。(フィレス・レコードとは異なり、ナイアガラがアルバムを中心に展開したレコード会社だったことで、ここではシングルではなく、LPのレーベルを取り上げました。’75年~’78年の第1期がピンク、’81年~’84年の第2期がイエローです。)
さらに、世界で最初のCDアーティストの1人として(『A LONG VACATION』が「35DH1」)サウンドのクオリティ・イメージを担ったことも特筆事項として挿入すべく、’86年の『NIAGARA CALENDAR』初CD化の際のレーベルをタイトルに使用。加えて中心にジュークボックスを配置することで、多くのレコードを背景にジュークボックスの横に立つ『NIAGARA MOON』の裏ジャケットへのオマージュとしました。
『NIAGARA TRIANGLE』『NIAGARA CM SPECIAL』『多羅尾伴内楽団』『NIAGARA SONGBOOK』『EIICHI OHTAKI SONGBOOK』など、いくつものアルバムがVOL.1、VOL.2の2枚構成だったこともレーベルの特徴のひとつと考え、本カレンダーも2枚構成。上部は正方形でレコードジャケットを意味し、下部に情報を掲載する構成で『NIAGARA夏まつりCONCERT’85』のフィクションポスターをセルフパロディし、配色はピンク、イエロー、ブルーの三色で50周年を祝福しています。
ナイアガラにとって特別な日、及び『NIAGARA CALENDAR』収録音源中、歌詞に日にちが明確なイベントとして登場する項目を、カレンダー内に記載しました。
「Rock'n'Roll お年玉」/元日 1.1
「Blue Valentine's Day」/セント・バレンタインデー2.14
NIAGARA DAY 3.21(『ロン・バケ』発売日、及び『大瀧詠一』(通称:ファースト)の中袋の写真裏に<昭和26年3月21日撮影、栄一4才>と記載。)
MLB開幕 3.26
「Baseball-Crazy」/日本プロ野球開幕3.27
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「泳げカナヅチ君」/海の日 7.20
誕生日 7.28
「名月赤坂マンション」/中秋の名月 9.25
「クリスマス音頭」/クリスマス 12.25
命日 12.30
1984年のラジオ特番『大滝詠一SPECIAL’84』の中、「HISTORY of NIAGARA Part-2」での渋谷陽一氏とのやり取りの中に、以下のような大滝さんの言葉があります。
「~そりゃまあカレンダーだから12月に出なきゃいけないわけでしょ?しかしながら、その間2枚しか出ていない。年間4枚だからどうしても出せということで、『(NIAGARA)CALENDAR(’78)』のひと月前に『多羅尾(伴内楽団)』の1を出してしまった。~これはホントに出したくなかったんだけどね。~まあ、それはだから、契約上止むを得ずというわけですね」
不利な状況の中でも『NIAGARA CALENDAR’78』のリリースタイミングを12月にこだわった大滝さんらしい、ナイアガラレーベルにおける1977年暮れの重要エピソードです。
翻って、12月にナイアガラの新アイテムが発売されるのならば、逆にそれは「カレンダー」であることが歴史的必然でしょうというアイディア、これが本企画の根幹を成すものでした。そして50周年の最後にリリースされるものが、51年目のものであるということにもまた大きな意味を感じています。
「ナイアガラ・カレンダー2026」の製作にあたり、許諾して頂いたザ・ナイアガラ・エンタープライズ様、制作から発売に至るまでを共にして下さったソニーミュージック・エンタテインメント様 NEW GALLARY様に心から感謝します。
2025年12月 菅原芳人
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