"ひみつの庭" inspired by 羊文学 - 12 hugs (like butterflies)

2024.5.30 thu - 2024.7.7 sun

  • ※会期延長が決定いたしました
  • 12:00 - 20:00 ※最終入場は閉館の30分前まで
  • 入場券:1,000円 ※事前予約制
  • チケット購入はこちら:https://eplus.jp/himitsunoniwa/
    • ※6歳未満未就学児入場無料
    • ※本展示は入場日時指定制で、入場には電子チケットをスマートフォンで提示する必要があります。
    • ※入場可能時間=記載入場時間から1時間以内。入場可能時間内(例:12:00〜13:00)にお越しください。
    • ※遅刻された場合、当日のみ入場可能ですが、混雑状況によりお待ちいただく可能性がございます。
    • ※チケットの変更・払い戻し・再発行・転売不可

羊文学はVo.Gt.塩塚モエカ、Ba.河西ゆりか、Dr.フクダヒロアからなる、繊細ながらも力強いサウンドが特徴のオルタナティブロックバンド。

"ひみつの庭" inspired by 羊文学 - 12 hugs (like butterflies)は、昨年12月にリリースされたフルアルバム『12 hugs (like butterflies)』のアートワークを担当したharu.(HUG inc.)が、塩塚モエカより受け取ったセルフライナーノーツを辿りながら楽曲を再解釈し、さまざまな分野で活動するアーティストたちとともに、アルバムの世界観を表現した展示空間です。

羊文学にとって約1年半ぶりとなるオリジナルアルバム『12 hugs (like butterflies)』は、バンドのスケールが大きくなっていく中で、原点回帰を果たし、ありのままの自分たちを解放した作品。アルバムタイトルは、両手をクロスして自分で自分を抱擁する“バタフライハグ”をテーマに“自分自身をハグする12曲”という意味合いでつけられました。Vo.塩塚のバタフライハグ(自分自身を抱きしめる)姿が切り取られたアートワークも印象的となっています。

変化し続けるバンドそのものを“庭”、それを耕すクリエイターやスタッフたちを“庭師”と定義したこの空間では、制作の過程にある関係者同士の親密なコミュニケーションを垣間見れます。
3人が揃って間もない時期から今日まで、羊文学のアートワークを支え続けてきたクリエイティブディレクターのharu.(HUG inc.)が核となり造り出された「庭」には、様々な「庭師」が名を連ねます。

羊文学を独自の視点で写真に収めてきたフォトグラファーNico Perezを始め、衣装を手掛けたAva、フラワーアーティストのfinaleflwr、「ファッション」をバックグラウンドにあらゆる領域で活躍するアーティストChristopher Loden、Supreme x MM6のコラボレーションでも話題を呼んだウイッグ・アーティスト河野富広とフォトグラファー/ビジュアル・アーティスト丸山サヤカによるクリエーティブ・プラットフォーム konomadなど、名だたるアーティストが本展に参加。
そして展示空間の設計はデザインスタジオDODI™といけばな草月流師範のアレキサンダー・ジュリアンが担当し、「ひみつの庭」を象ります。

羊文学が生み出す音楽と、その世界観を拡張する庭師による”ひみつの庭”、是非ご高覧ください。

secretgarden

Exhibition Statement

「ひみつの庭」

 7年ほど前、モエカさんと最初に会ったとき、私は約束の場所にすごく遅れていた。
 東京の街にまだ馴染みもない頃、何かの媒体の取材で対談相手として私のことを選んでくれたのだった。そのときのことはあまり覚えていないが、彼女の憂を帯びた大きな瞳は印象に残っている。遅刻をしたにも関わらず堂々としている私の姿(最悪である)を見て、「これでもいいんだと思えた」と最近になって話してくれた。

 後にアートワークなどの制作に携わるようになり、初めてデザインした『若者たちへ』(2018)では、モエカさんの瞳に映る未来を覗き込みたくなるような一枚をジャケに選んだ。
 メンバーと関わるのは制作期間のみで、プライベートな話もあまりしないが、音楽への妥協や嘘がないからこそ、楽曲を聴けば今の彼らにとって大切なものを捉えることができる気がした。『our hope』(2022)、そして『12 hugs (like butterflies)』(2023)の制作も共にさせてもらい、ゆっくりと信頼関係を築いてきた。

 「ひみつの庭」は、『12 hugs (like butterflies)』の楽曲や世界観を私たちHUGが再解釈した展示空間となっている。
変化し続けるバンドそのものを“庭”、それを耕すクリエイターやスタッフたちを“庭師”と定義したこの空間では、作品が生まれていく過程にある、夢をみる余白を大切にしたかった。

 展示のキービジュアルは、創造の扉をつなぐ蝶のかたちをした蝶番の写真を、サイアノタイプでプリントしている。まだ見ぬ未来への構想を練る、という意味で「青写真を描く」と表現することがあるが、この展示は自分のなかで形成されつつあった羊文学像を、一度解体するような作業だった。あえて輪郭をあやふやにすることで、きっとどんなものにも変化していけるから。

 さまざまな可能性を秘めている羊文学が、そしてメンバーの一人ひとりが、自由に表現を模索し続けていけることを願って。

クリエイティブ・ディレクター
haru. (HUG inc.)

羊文学『12 hugs (like butterflies)』作品概要

羊文学にとって約1年半ぶりとなるオリジナルアルバム『12 hugs (like butterflies)』
不安や葛藤にあふれる社会の中で自分自身をハグする12曲
TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」EDテーマ「more than words」や、NTTドコモ「iPhone14/青春割」CMソング「永遠のブルー」、MBS/TBSドラマイズム「往生際の意味を知れ!」ED主題歌「FOOL」、首都医校CMソング「GO!!!」を含む全12曲収録。

■収録曲(全12曲)
1. Hug.m4a
2. more than words
3. Addiction
4. GO!!!
5. 永遠のブルー
6. countdown
7. Flower
8. honestly
9. 深呼吸
10. 人魚
11. つづく
12. FOOL

CD:https://fcls.lnk.to/lUTn3d
LP:https://fcls.lnk.to/k1mvAk

主催:New Gallery
協力:株式会社次世代 / F.C.L.S.
展示ディレクション:HUG inc.
企画サポート:CON_
デザイン:沖山哲弥
展示施工:DODI™ / アレキサンダー・ジュリアン

羊文学ひつじぶんがく

Vo.Gt.塩塚モエカ、Ba.河西ゆりか、Dr.フクダヒロアからなる、繊細ながらも力強いサウンドが特徴のオルタナティブロックバンド
2020年8月19日にF.C.L.S.(ソニー・ミュージックレーベルズ)よりメジャーデビュー。
2023年にアルバム「our hope」が、第15回CDショップ大賞2023 大賞<青>を受賞。
同年9月にリリースした、TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のエンディングテーマ「more than words」 は国内1億ST再生を記録。
12月6日(水)には、同楽曲を収録したメジャー3rdフルアルバム「12 hugs (like butterflies)」リリース。
ライブではFUJI ROCK FESTIVAL’23に出演。日中のGREEN STAGE出演アーティストとしては異例の動員数を記録した。2024年4月に行ったキャリア史上最大規模となる横浜アリーナでのワンマンライブのチケットは発売開始直後3分で即完。さらに今年春には、ソウル、中国大陸、台北、バンコクの7か所を巡る初のアジアツアーを全会場ソールドアウトで完走。
アジアを中心に海外にも本格進出し、さらなる飛躍を目指して、しなやかに躍進中。

haru.(HUG inc.)はる

クリエイティブ・ディレクター。1995年生まれ。学生時代にインディペンデント雑誌HIGH(er)magazineを編集長として創刊。2019年に株式会社HUGを立ち上げ、クリエイティブディレクションやコンテンツプロデュースの事業を展開。
羊文学のアルバム『若者たちへ』(2018)、『our hope』(2022)、に続き『12hugs (like butterflies) 』(2023)のアートワークを手がける。

参加アーティスト

Ava (Misty Fountain)

霧の中で隠れて創作する、心の芸術家、美しい創造の場所

Misty colors,
Lines like air,
And the magical moment now.

To
The romanticism of seeing flowers in the mist.

Processed with VSCO with b5 preset

アレキサンダー・ジュリアン

闇花屋/FLOWER PUSHER。いけばな草月流師範。鹿児島県立樹木女学院を首席で卒業。好きな飲み物はファイブミニ。

Christopher Loden

仕立て屋、リサーチャー、彫金師。6月生まれ。ロイホのパフェが好き。

konomad

河野富広と丸山サヤカによるクリエーティブ・プラットフォーム。主に写真・アートディレクション・グラフィックデザイン・カタログデザイン・ブックデザイン・出版・ショートフィルム ・ポップアップイベント・エキシビションなどを手掛けながら、アーティストによるコミュニティを広げていくことを目指しています。

konomad editionsはアーティスト・ブックのデザインと出版をするインディペンデント・パブリッシャーです。
2016ニューヨーク・ブルックリンで設立。2021~現在東京拠点。

DODI™

私たちは、2021年に数人の協力者によって設立されたデザインスタジオです。私たちのゴールは、クライアントやコラボレーターを、彼ら自身が何者であるかを伝えるだけでなく、何者かを明らかにするプロセスに参加させることです。この進め方は、ブランドと作品の進化を探求する継続的な関係性につながっています。

Nico Perez

フォトグラファー / 映像作家。1986年、スペイン・マラガで生まれる。幼少期にイギリス・ロンドンに移住し、スペインとイギリスを行き来しながら子ども時代を過ごす。2008年、初めて訪れた東京で、街の「青い」空気感や都市の孤独感にインスピレーションを受ける。 2015年、初の写真集『Momentary』を発売し、同時に個展を開催。以降、個展「Stills from life」(16)、「Kingsland Road」(18)、「ChasingBlue」(19)、「離れる|Take Off」(21), 「Havana, Cuba “The Reprint”」(21), 「Let me be what I want to be」(22) を開催する。現在は東京を拠点に活動中。

finaleflwr

ファッションブランドの展示会やファッションショーなどで花を使ったディレクションを手がける。